あおさのりと黒ばら海苔・・・。
見た目はほとんど変わらないけど何が違うの?
どっちが美味しいの?
色々、ご質問をいただきますので順番にご説明いたしますね。^^
「あおさ海苔」と「黒ばら海苔」そもそも何が違うの?
まず下の2枚の写真をご覧ください。

黒ばらのり

あおさ海苔
違いは「色」が違います。
- あおさ海苔は「緑色」
- 黒ばら海苔は「黒色」
「あおさの青(緑)」「黒ばらの黒」名前のまんまなのですが一番わかりやすい見分け方です。^^
色違いなだけでほとんど同じように見えますが、そもそも「品種」が違います。
写真ではわかりにくいですけど、手に取って香りや手触りなどを感じていただくと全くの別物ということがよくわかっていただけます。
それでは、それぞれの詳しくご説明いたします。
香りが強いあおさ海苔
「あおさ海苔」は「緑藻類‐アオサ目‐ヒトエグサ科‐ヒトエグサ属」のヒトエグサという品種が原料になります。
ですので「あおさ海苔」とは通称(方言)で沖縄では「アーサー」と呼ばれ、鹿児島では「おさ」「銀あお」「このい」などと呼ばれているようです。
あおさは穏やかな内湾で養殖され昭和20年代半ばに三重県の伊勢湾で養殖されたのが始まりとされています。
主な産地に三重県、愛知県、鹿児島、熊本県などがあります。
あおさ海苔の一番の特徴は黒ばら海苔にはない「強い香り」があり、お好み焼きにふりかける「あおさ粉」「青海苔粉」の仲間に近いのであの香りをイメージしてもらえればわかりやすいです。
海苔の原藻、黒ばら海苔
対して「黒ばら海苔」は「紅藻類‐ウシケノリ目‐ウシケノリ科‐アマノリ属」のスサビノリという品種の海苔です。
スサビノリと言うと聞きなれませんがスーパーでお馴染みの「板海苔」の生物学上の名称をスサビノリと言います。
ですので「黒ばら海苔」は馴染みのある板海苔と全く同じ品種で板海苔にする前段階の海苔の“原藻”なのです。
ただし、黒ばら海苔は板海苔のように加工段階で細かく刻まないので栄養成分や旨味成分が流出しにくいのが特徴です。
あおさ海苔、黒ばら海苔のおすすめの料理は?
生物学上の種類は違いますが、食べ方には共通点が多いです。
まず、あおさ海苔、黒ばら海苔ともに共通の食べ方として
- みそ汁
- お吸い物
- うどん
- ラーメン
など、スープ類の「具」として手軽に食べることができるのでおススメの食べ方です。
ただし、
「黒ばら海苔」は「板のり」と同じ品種の物ですのでそのまま食べても美味しいですが、
「あおさのり」は基本は水で戻して調理したほうが良いです。
シンプルでおススメのあおさの食べ方をご紹介しますのでよろしければお試しください。
他にもいろいろなあおさ料理、黒ばら海苔料理があるので下記リンクを参考にしてみてくださいね。
→黒ばら海苔の料理
(※リンク先は「焼バラ干し海苔」の料理ですが基本的に同じ料理法で大丈夫です。)
使用用途は共通点が多く見た目の違いがわかりにくい両者ですが、香り、味は全くの別物です。ぜひ、それぞれの良さを引き出すお料理にチャレンジしてみてください。